2018年2月23日金曜日

春めいて

今週、ときわの森も、めきめきと音を立てて!
一気に春めいて来ました。

庭の母さんが教えてくれた『ベロニカさん(日本名・オオイヌノフグリ)』がぷちぷち咲き、
テントウムシが1匹お庭から飛んで行き、
ちょうちょが2匹花の蜜を吸いにやって来ました。
おひさまを背に受けてお弁当を食べていると汗ばむほどで、
スズメたちは鬼の日の豆をいよいよ食い尽くし、今はヒヨドリたちがにぎやかに。
"たまこ"も茶色になってきたねぇと言っていたら、お腹の中に赤ちゃんが。
庭の隅には、去年育てていた"たまちゃん"も顔を出していました。



来て来て来て !!!
今日、外に出てすぐ、全員に呼ばれて行ったら、
枯れ葉と草の間に、
ちいさな愛らしい黄色いお花が、ぽっと咲いていました。
「水、あげといた ❤︎」と。

子どもたちは、ちいさなものの変化にもすぐに気がつく目をもっていて、
その目で世界を眺めて過ごすと、
毎日がもう喜びでいっぱいです。
この春始めは、次から次へと喜ぶことが見つかるものですから、
いつも目をくるくるさせています。


そして、いつのまにやら世界のちいさな生きものを喜ばせる力も蓄えているのですね。
お水をのんだお花もね、嬉しそうでした。

2018年2月14日水曜日

梅のお花見



ときわの庭には、窓から見えるくらい側に白梅の木がありまして、
少し暖かくなった陽気に、ぷんとよい香りをまくようになりました。

そこで今日のおやつは、この時期のときわ恒例!『梅見ココナッツミルクぜんざい』。

朝から、お団子を丸めます。ここはもう子どもら職人の技。
何度も何度もやっていますからね。
ぐらぐらお鍋のお湯に、『おしりがついたら手を放す』これも完璧です。
浮かんで来たら『コンコンコン、と鍋の縁でお湯を切る』これもさすがです。

外へ出て、のこぎりで焚き火用の薪を作り終えると、
森の母さんがお汁を炊く間、子どもたちはチラチラ覗きに来ながら遊びます。
出来たらお団子なしで味見。むふ。おーいしーい !!!!! えぇ味見のおかわりもしました。

お昼寝後のおやつの時間。
梅の木の下に、角材を並べた即席ベンチに並んで、お椀を抱え、
いただきます。カンパーイ!
よき春の日ね。梅が香るね、きれいね。

一列に並んだ子どもらは、はふはふはふ ❤︎ と上より下に夢中。
そうよね。梅よりぜんざい。

「だんご、ひとつしか入ってない!」
「だって、みっつもう食べたとやろ。」
「ぐふふふ〜 」

ぷちぷち咲いた梅の花たちが、子どもたちをやさしく見下ろしておりました。
春おいしい。

2018年2月9日金曜日

たま子

11月14日のときわの森のお誕生日にやって来た ”たま子” 。

名前もみんなで考えて付けて、
毎日、名前を呼んで、声を掛けて、
板で家を作ったり、
お正月明けてからは、お陽さまの当たる窓のところに置くようにして、
大事に育ててきました。

応えるように、今週、たま子からよい匂いがするように !!!



「たま子 何になるのかなぁ。」
「ここは(ピンポイントを指差して)お花に似てるね。」

ちいさなお母さんとちいさなお父さんの話し合い。
まだまだ成長が楽しみな様子 ❤︎

ちなみに、たま子の隣りに寄り添っている仲良しは、葉ぼたんの ”レタスくん” です。

2018年2月2日金曜日

地獄の釜の蓋が開く日

この1週間、いや2週間、
わたくしたちはガッツリ"鬼の日"に向けて準備を重ねてきました。
ときわの庭の梅だけが次から次へと咲くものですから、用心です。

『嬉しい・楽しい・優しい』なんかが大嫌いな鬼を寄せ付けないように、
思い切り歌ったり、思い切り踊ったり、
思い浮かぶ限り親切にしたり、
へそをしっかりと隠す為、前だけじゃなく横も後ろもシャツをズボンに突っ込んだり、
ご近所さんの畑にヒイラギを貰いに行ったり、
鬼の研究で鬼の絵本を読んだり、
折り紙で角箱を折ったり…色々とです。
わははと笑うのは、いつも通りにね。

昨日は、大豆を煎りました。
香ばしい匂いがお部屋に広がって、味見に1粒が、ついついポリポリポリポリ…
止まりません!
おやつってことにして、いただきました。
「お豆っておいしいねぇ!」が合言葉。

そして今日がやって来ました。
怪しげな空模様に、朝から獣臭が漂い、おそらく今日が”例の日”です。
今日は何が起きても「笑っとこ!」
身体の中の鬼も、心の中の鬼も、追い出しとこ!

朝から恵方巻きと豆スープを作りました。
一列に南南東を向いて、黙ったままもぐもぐ1本食べ切りました。
…いや。ちっちゃこびとは3回喋りました。
お庭の父さんの分も作ったら、「これは僕の2食分の大きさだなぁ」と言いました。
でもみんな丸ごと食べあげました。余裕 ❤︎

最後に、部屋にも庭にも豆まきをしていたら、
今年は森の方で地獄の釜の蓋が開く音がして、命からがら !!! ときわに逃げ込みました。
ふーっ怖かった !!!!!
ときわの中は豆だらけ。もう安心っ !!!
ちっちゃこびとが言いました。
「この落ちとるのは食べたらいけんとやろ?」
…昨日おいしかったもんね。今日食べたのは5粒だもんね。

これで!次の冬まではいたずら解禁です。怠け者も解禁です。

春が立つ。ひゃっほー。